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第14話 怪奇レポート005.落ちた花弁から滴る血・参

Penulis: 牧田紗矢乃
last update Tanggal publikasi: 2026-08-26 21:30:16

 件の広告を作るよう指示を出したのは、案の定桂田かつらだ部長だった。

 写真の合成に関しても小津骨さんがそういう企画に乗ってくれるタイプではないとわかっていて苦肉の策でやったのだと白状したらしい。

 桂田部長の言い分としては「町民からの情報提供もスムーズになるんだからいいじゃないか」ということだけど、それを聞いている間の小津骨さんの表情は鬼のようだった。

「こちらで把握していないことに急に対応しろなんて言われても困るんです。町の方々から情報や物品を募るにしても、これからは私に一声掛けてからにしてください!」

 うん。

 小津骨さんの言ってることは何も間違ってない。

 ド正論だ。

 その後の桂田部長の声は急激に小さくなり、もにょもにょ言いながら電話は切れてしまった。

 しかし、小津骨さんの剣幕を見ていた慧くんはすっかり萎縮してしまっている。

 うつむいたままで小さな声を漏らした。

「なんか……ごめんなさい。僕のせいで&hellip

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     睡さんが不思議がっていた通り、たしかに私は倒れなかった。 倒れ“は”しなかった。 けれど、金縛りにあったように――実際にあったことがないから想像でしかないけれど――手も足も、まぶたでさえも動かすことはできなかった。 身動きが取れない私たちは、いとも簡単に屋敷の外へつまみ出されてしまった。 屋敷の外は雑草だらけで荒れ放題。 夢から現実に戻されてしまったようだ。 周囲に結城ちゃんはいないから、きっとまだあの図書館の中にいるはず……。「小津骨さん、どうしましょう……」「確証はないんだけど、この夢の図書館が怪異じゃないかと思うの」「そりゃそうっスよ! これが怪異じゃなきゃ何が怪異なんスか!」 食って掛かる真藤くんを、そうじゃなくて、と小津骨さんが止める。「司書? 管理人? って名乗ってた二人がいたでしょう。あの二人はあくまでこの図書館の一部であって、この怪異の本体はこの図書館の建物そのものじゃないかと思うの」「え? そんなことあるんですか??」「幽霊船みたいに人間と建造物が一体になった怪異もあるでしょう? それに近いものじゃないかしら」 そういうことか! っていうことは……――。「退治しなきゃいけないのはこの建物そのものってことですか?」 このサイズじゃ瀬田さんからもらった聖水じゃ足りないよ……!「灯油を使えば燃えるっスかねぇ」 真藤くんってば、この前髪の毛の塊を燃やそうとしてひどい目に遭ったはずなのに懲りてないし。 でも、それくらいのことをしないと退治できる気がしないし……。 その時、風に乗った甘い香りがふわりと私を包んだ。 まただ。 あの夢と同じ匂い。「この匂い、どこから来るんでしょうね」「匂い? なんのこと?」「わかんないっス」「え?」

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  • こちら、キッカイ町立図書館フシギ分室・怪奇現象対策課! ~キッカイ町の奇怪な事件簿〜   第28話 怪奇レポート007.本を開くたびずれる栞・参

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